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2012年3月 1日 (木)

東電・電力会社とJRの違い

 東電の社長発表があり「大口向け電力料金の17%値上げ」を申請した。「値上げは権利である」という社長発言のお上意識にみるまでもなく、公益を考えた謙虚さが感じられない。被災者への賠償の遅れ、メディアへの介入、さらには国政への歪みを生じさせる。ちなみにサハリンからのガスパイプライン敷設と安いガスの流入を妨害したと言われる。競合する発電会社の誕生を嫌ったと言われる。エネルギーの90%を中東に頼む日本の安全保障に役立ったはず。結果的に韓国にパイプライン計画は先行されてしまった。この会社は地域独占であり、豊富な資金力によって政治・経済・言論・学界を支配し、国益を毀損している。

 ここで対象的なのは旧国鉄から再生したJRの見事さだ。いまから40年余り前までは、お上意識と無謀なストや職場の退廃などひどい状態だったが見事に復活した。今、飛行機や民営鉄道会社などと厳しい競争にさらされているが経営者から社員まで緊張感がまるで違う。社員のサービス精神も見事だし、さらに世界への売り込みに頑張っている。
 電力会社と対象的なのは競合があるからだと思う。民間の場合、競合という緊張感がなければ社会貢献の意識が失われ、自己崩壊も自然の理だと思う。発送電分離をはじめとして、需要家が自由に電力会社を選べる仕組みにして再生してほしい。国鉄の場合、内部から「大改革をしなければ」という動き=エネルギーがあったが、電力会社にこういうエネルギーがあるかどうか・・・。

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