小坂鉱山事務所・・・近代化遺産の壮麗さ
Kさん、こと北湯口さんが取り出した本、JRの旅行ガイド誌トランヴェール。「近代化遺産」の町 、秋田・小坂を旅する、の特集。明治時代後期に銅山として発展し、そのシンボルとして「小坂鉱山事務所」と「康楽館」が保存されている。白い塗装のモダンな建物(写真上)。
この事務所を作ったのがKさんの祖父の北湯口勇太郎さんとのこと。曽祖父でなく祖父だそうで、Kさんからご指摘がありました。曽祖父は、小坂鉱山が国営の時期にその建築請負大工棟梁をしていた清次郎さんで、鉱山が藤田組の経営になってその事務所の設計をしたのが祖父・勇太郎さんだそうです。
山奥のいなかとは思えないような、壮麗で美しい建物。著述業を生業とするKさんの静かで豊かなお人柄に、その一端を理解した気がした。
旅行の際はぜひ寄りたいと思う。
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コメント
最近、この建物で地元秋田県小坂町の観光案内人ボランティアを始めた者です。
設計者の縁者の方とお知り合いとのこと。ブログで取り上げて下さりありがとうございました。
この建物は現在、観光用施設として活用されており、内部には小坂鉱山と地元小坂町近代史をテーマにした資料室や食堂、売店が備えられています。
またこの向かいには、外観洋風の芝居小屋「康楽館」などがあり、日本が近代化に邁進した時代の雰囲気を伝えています。
この「小坂鉱山事務所」で案内をしていますと、西洋的外観の優雅さに圧倒される方が多く、ドレスレンタルのサービスも好評で、多くの方が写真を撮っておられます。この建物の持っている「徳」が、今も多くの方を魅了しているのではとも考えております。
勝手ながら、もし御子孫の方にお会いできましたら、その旨お伝え出来れば幸いです。
宣伝混じりの乱筆で恐れ入りますが、お礼申し上げ失礼致します。
投稿: maurunamu1 | 2011年7月 7日 (木) 22時07分
コメントありがとうございます。
北湯口さんとは懇意にしてもらって、ときどきお会いしています。お話があったことを伝えます。喜んでくれるでしょう。
それにしてもこのような堂々とした建物をたてた往事のひとの意気込みには圧倒されます。いつか訪ねたいです。
投稿: 耕クラフト | 2011年7月10日 (日) 21時27分
北湯口さまの消息ご存じでしょうか
勇太郎氏は私の祖父と同期でした
投稿: ryuryu64 | 2013年4月27日 (土) 11時22分
コメントありがとうございます。北湯口さんへはさきほど連絡しました。何らかのお知らせがあると思います。
投稿: 耕クラフト | 2013年4月28日 (日) 14時06分
ryuryu64 様
北湯口さんから連絡がありました。「祖父と同期の方がいらしたとは、驚きました。近々、メールで連絡させていただきたい。」とのことでした。
追伸)私、山本耕道も北湯口さんもFacebookを利用しています。ご参考まで。
投稿: 耕クラフト | 2013年4月29日 (月) 10時24分