窯と情熱
北信旅行の途中、Keさんが北信に持っているというという噂の窯を訪ねました(8月22日)。長坂から小布施に向かって東側、里山をだいぶ登って町を見下ろすところの山腹にある。窯はおよそ間口2m奥行6mくらいで、これが煙突とともに2基あります。隣接して12畳と8畳くらいの立派な小屋があって、寝泊りしながら火の番ができるようになっています。
ここ10年近くほとんど使われていないようで、だいぶ荒れていましたが、その窯からは凄まじいエネルギーが発せられていると訪問者の共通の声でした。
制作はほぼ彼一人で大量の耐火レンガを一つ一つ組み上げて、煙突とともにガッシリ組み上げたもの。窯の内部を見ても緻密に組み上げられている様子がしっかりと見られた。また美しかった。
そもそもこの窯は彼が20代から30代にかけて、横浜からここまで片道5-6時間かけて、月に数回車を運転して駆けつけ、ほぼ一人で作ったとか。来るときは胸をワクワクさせながら運転していたと。若いからできた、と彼は謙遜するが、それだけでない尋常でない情熱と能力・ロマンを感じた。 ところでKeさんのここ数年間の独自の作品が私には見えてこない。ここでみたKeさんの情熱との整合性がとれなくて妙におもく気にしながら窯を後にした。
続いて、小布施では北斎館を見学し、北斎を招いて長く支援した豪農商の高井鴻山の旧宅を見学した。鴻山は北斎を師と仰いで尊敬し、折り目ある交流が続いたという。
Keさんの作品を見たいとおもう。
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コメント
耕クラフト山本さん 船橋です
9月8日のブログ「窯と情熱」を拝見しました。ご一緒させていただいた一人として、山本さんの書かれた内容に同感の思いです。今回の旅行では、この窯見学が私にとっても一番の思い出であり、深く心に残るものでした。
投稿: 船橋 貞夫 | 2010年9月11日 (土) 10時03分
ありがとうございます。
感動した作品は超有名作家のものでなく、市井のそれもいまにも朽ちそうな窯だったとは胸をうちますね。でもこういう話し、感動が本物の感動のような気がします。とても嬉しいです。
いろいろ日々進展しつつあります。ゆっくり話をしたいです。
投稿: 耕クラフト | 2010年9月11日 (土) 20時34分