石うす(その2)
日が傾いて、後ろの山での畑仕事を終えて下りてくると陶芸工房でKeさんが石うすを回していた。ただ彼はうかない表情。 先日、石うすを使っての試しで土がずいぶん細かくなったのは良いのだが、細かい土が出るのははじめだけで、直ぐに詰まってしまうとのこと。
集まってきた周りの人間は、ああだこうだと語るばかり。Moさんの説: 臼の回転面の角度や溝の幅深さが関係している、というのがもっともらしい。臼は普通、豆を粉にするためにつくられているし、油を含んでいるからと。
そうこうしているうちに誰か(Kaさん?)が回転のスピードを均等でなく、勢いをつけたり力を抜いたりすると詰まらないことを発見した。自分でためして見たが調子が良い。現状ではこれがベストだが、大量に処理するときは辛い。かねこふぁ~むで見つけた土は良質らしいが、難産だ。
この後も、モーターとか、太陽光発電とか、水車とか、勝手気ままに話した。動力など結論はまだでていない。古御堂焼の新しい器ができるまでに、ドラマができそうな気配だ。
(2009.12.26 かねこふぁ~むで)
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