2008.4.1 「こどもの詩」から13年
かさ
大坂日向子 (5歳)
(お店やさんごっこをしていて)
これ(かさ)は
あめのおとが
よくきこえる きかいです
言葉がありません。
宮沢賢治がそばに居るような幻想をおぼえます。いえ、5歳の娘なのです。
読売新聞の切抜きを引き出しに、12年。たからものです。
これをつくったお嬢さん。もう17歳なんですね。お元気でしょうか。
*
これは私のホームページ http://www.kohcraft.com の「思うまま」に昨年2007年6月24日に載せた詩です。その作者 大坂日向子さんから今年3月29日、なんとメールがきました!
私のホームページを見つけて、驚き、不思議な気持とともに、とても感動されたそうです。日向子さんはこの春地元仙台の高校を卒業して、大学に進学、将来歯科医を目指して夢いっぱいです。元気でよかった。
私がこのメールを見つけたときのこと、喜びが湧き上がるとはこのことです。家内にもすぐに声をかけ、家中で「大騒ぎ」でした。不思議な喜びと幸福感につつまれました。
93歳になる父にメールを見せたところ、良い文章だ、と頬を紅潮させていました。友人の Iさんにはご夫婦で喜んでいただきました。とくに奥様が、この「かさ」の詩をとても気に入ってくださったとか。嬉しいです。
13年前の5歳のこども、日向子さんの詩(つぶやき?)が、今でもこんなに元気をふりまいてくれています。
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- 2008.4.1 「こどもの詩」から13年(2008.05.06)
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コメント
子供の感性は本当に自然です。この子の育ち方や親御さんの美しい心が見えるようです。先日も小川を見入る子供に何をしているか聴いたら「水の音を聴いている」と言っていました。いつの世もこんな純粋な気持ちでいたいですね。
投稿: kaze | 2008年5月10日 (土) 10時22分
同感です。
この詩は、(日向子さんが)おもしろいことを呟いていたのを母上がたまたま書き留めて投稿したものだそうです。母上の豊かな感性と愛情が偲ばれます。それに支える父上の存在感も。
投稿: 耕クラフト | 2008年5月10日 (土) 10時52分
純真な子供の心が素直に表わされた良い詩だと思います。でも、小生はその心に共鳴した山本さんがその新聞の切抜きを12年も大事にし、感動した気持ちを素直にブログに発表したことにもっと心打たれます。その結果17歳になった日向子さんがまた感激してをメールしてきた、人の世の不思議なご縁ですね。何かに(人に)感動した時、その気持ちを素直に伝える、表現するのは大事なことです。そこから人と人の関係が始まり、より豊かな世界が開けていきますから。黙って感激するだけではそれで終りです。ITの発達で人と人の関係が疎遠になってしまうとよく言われますが、山本さんも日向子さんも思いもよらない心の触れあいが持てた訳でインターネットもなかなか良きかなと感じた次第です。自分の気持ちを素直に表現した山本さんの「行動」に拍手!!!
投稿: 吉田剛 | 2008年5月25日 (日) 14時42分
>ITの発達で人と人の関係が疎遠になってしまうと・・・。
こういうことに寂しさや危機感を感じる、優しい人たちがいるということを知って、勇気ととても救われる気がします。ありがとうございました。
投稿: 耕クラフト | 2008年5月25日 (日) 21時56分
ほんと、この詩はとてもいいですね。
自然にこんな発想ができるなんて、
すてきですね~
投稿: しぶや木工塾 | 2008年5月31日 (土) 00時54分
こういう発想ができる人間(という生き物)はスゴイと思います。
投稿: 耕クラフト | 2008年5月31日 (土) 05時07分